航空機構造
航空機構造の疲労
作成:滝 敏美
2015年3月24日
紹介
航空機構造の疲労の教科書として,J. Schijve著「航空機の疲労,引張静強度と応力腐食」の和訳をpdfファイルの形で提供します.
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メールのあて先は滝 敏美です.
以下は,目次と「訳者あとがき」の内容です.
目次
1.航空機構造の破壊モード
2.切り欠きの応力集中
3.残留応力
4.亀裂の応力拡大係数
5.引張破壊
6.応力腐食
7.材料の疲労
8.一定振幅繰り返し荷重による疲労
9.変動する繰り返し荷重による疲労
10.継手の疲労
11.航空機の疲労荷重
12.航空機構造の疲労
「訳者あとがき」
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本書は,デルフト工科大学の J. Schijve, “Fatigue, Static Tensile Strength and Stress Corrosion of Aircraft Materials and
Structures,” Report LR-630, March 1990, Delft University of Technology. の和訳である.著者の J. Schijve はオランダの
デルフト工科大学の航空宇宙工学科の教授(当時)で,航空機構造の疲労の研究では世界的に有名な学者である.
訳者の航空機構造に関する教科書である「航空機構造解析の基本」では,航空機構造設計における重要な事項で
ある「疲労」についてじゅうぶんな解説をすることができなかった.航空機構造に重点をおいた疲労の教科書の必
要性を痛感し,インターネット上でいろいろな疲労の文献を調べていたところ,デルフト工科大学の論文のウェブ
サイトに行き着き,本書があることを知った.デルフト工科大学は航空機構造の疲労の研究が盛んで,重要な論文
がたくさん出ている.本書を読んでみると,航空機構造に特化しており,航空機構造の疲労に関する基本的な事柄
を網羅した非常によい教科書であることがわかった.そこで,この本を和訳して紹介することにした.和訳を無償
で配布することについては,デルフト工科大学の許可を得た.航空機構造の設計者と解析者にぜひ読んでいただき
たい.(著者の Schijve には Fatigue of Structures and Materials (Springer; 2nd edition (February 13, 2009)) という教科書
があるが,この教科書は航空機構造に特化せず疲労全般を取り扱っているので,航空機構造技術者向けではない.
しかし,これもよい教科書であるので,余裕のある人は読むとよい.)
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