航空機構造

トップページに戻る



ピアリー著(滝訳)「航空機構造」の演習問題の解答集

作成:滝 敏美
2018年12月24日

フリーボディダイヤグラム演習帳 -- ピアリー著「航空機構造」の第1章,第2章,第3章,第5章の問題の解答

構造設計・構造解析の基本は,フリーボディダイヤグラムを描くことです.構造技術者であれば,解析者だけではなく,設計者もフリーボディダイヤグラムを描くことができなければなりません.

Bruhn の本のD3.9項には次のように書かれています.

「詳細構造設計における最も重要な事柄は,力の釣り合いである.設計者が構造組立のすべての部品の力の釣り合いを示せば,ほとんどの誤りは避けることができるだろう.構造における強度の問題の大部分は,単に静力学の法則を見逃すことにより発生し,この検討の労をとらなかった小さな些細な部品でおきる.計算尺やデータ集にとってかわる眼力を養うには豊富な経験が必要である.初心者や仕事を始めて間もない設計者は構造設計のすべての方面に関するこの経験を持っていない.このような状況では,毎回,構造組立のすべての部品の荷重の釣り合いを描くことが唯一の安全な道である.これを実践すれば,荷重のもとで構造がどのように変形するかを理解できるようになる.荷重が負荷されたとき押しあうか,引っ張りあうか,こじるか,という部材間の結合部における問題点の予知の大きな助けになる.」

また,ピアリーの本の序文にも次のように書かれています.

「学部学生や現場の技術者が犯す重大な誤りの多くは,単純な力の釣り合い式を適用する際の誤りに起因している.航空機構造の解析に対する基本的な力学原理の適用が非常に重要であることを強調しておく.」

ピアリー著「航空機構造」(プレアデス出版)の第1章から第3章と第5章の演習問題は力の釣り合いとフリーボディダイヤグラムを学ぶのに最適な問題です.本書でその問題の解答例を示します.構造設計・構造解析の実務は「技能」の部類に入ります.どんな技能でも本を読むだけでは身につきません.手を動かすことが大事です.自分でフリーボディダイヤグラムを描いて問題を解いてほしいと思います.

ダウンロードするにはここをクリックしてください.
フリーボディダイヤグラム演習帳:peery_sol_1.pdf (5316KB)


せん断場理論演習帳 -- ピアリー著「航空機構造」の第6章から第8章の問題の解答

航空機構造の特徴である薄板軽量構造の働きを理解するにはせん断場理論を知っていることが必須です.実構造の図面を見て荷重の流れがわかるようになるには,自分の手でたくさんのせん断場理論の問題を解き,フリーボディダイヤグラムを描くのが近道です.
ピアリー著「航空機構造」(プレアデス出版)の第6章から第8章の演習問題はせん断場理論を学ぶのに最適な問題です.本書に解答例を示します.

ダウンロードするにはここをクリックしてください.
せん断場理論演習帳:peery_sol_2a.pdf (7778KB)

みなさんのコメントをお待ちしています.
メールのあて先は滝 敏美です.

トップページに戻る